アナタが思っている「冒険」と、みんなが思っている「幸運」は、もしかしたらまるで違うものかもしれない。そんなことを考えると、なんだか面白いね。

つむじ風になびく髪の毛と帽子

HOME

そよ風の吹く火曜の昼はシャワーを

歌舞伎町のキャバクラのお姉さんを見ると、大変だろうなーと思う。
というのは、しっかり手入れした見た目、会話、それらに対する努力。
客に完全に勘違いをしてもらわないで、ビジネスだと思わせつつ、また店に来てもらう。
そして、もしかするとこのお姉さん、自分に気があるのかな?など気にしてもらう。
このバランスのとり方が、どんな仕事よりも絶妙だ。
一番は、私はナンバー入りのホステスの月給が凄く気になる。

風の無い木曜の朝にカクテルを
集団検診は、毎回どこかしら引っかかる。
脈だったり、血液検査だったり、尿だったり。
胃の検査をバリウムを一気飲みして受けてみて、健診結果がくると、がんの疑義が存在して、早く、診断を表に記載の病院にて受けてください。
と印刷されてあったのには、あせった。
あせったそれに、おっかなかった。
すぐさま国立病院に胃の再検査に車で行ったら、結局、胃炎だった。
胃は元々うずいていたので、健診に引っ掛かったのはわかるが、言葉で私の名前と胃がんの疑惑が存在すると書いてあったら怖かった。

雨が降る大安の朝はビールを

随分前、短大を出てすぐの時、友達と3人で飛行機でソウルに買い物に向かった。
未経験の海外旅行で、高級ホテルにしばらくの滞在だった。
繁華街を結構観光して、ワクワクしてたけれど、その後道に迷った。
日本語は、理解されないし、英語も全く通じなかった。
困っていると、韓国のお兄さんが、発音のきれいな日本語で道を教えてくれた。
何年か東京にて日本語の勉強をしたという。
おかげで、また、素晴らしい旅行をすることが可能になった。
次の日、電車で道を説明してくれたその人になぜか出くわした。
「またきてね」と言われたので、私はこの国が大好きになった。
いつも有給休暇は韓国観光が恒例だ。

汗をたらして口笛を吹くあいつと僕
1年前から、鹿児島に住んで台風の直撃をめっちゃ気にするようになった。
風の被害が全然違うからだ。
福岡に住んでいたことも茨城に住んでいたこともあるが、台風の強風が全然違う。
サッカーのゴールが転がり走ると話を聞いた時は、オーバーだと思ったが、事実だった。
風速がすごい台風が直撃した後は、高いヤシや大木は道路に倒れ、海の横の道路はゴミであふれ車で走るのにも道を選ばないと通れない。
海辺の家や民宿では、車両のサイドミラーが割れたり、民家のガラスが破損し、風が入って天井が壊れたりと本当かと考えていたようなことを見てしまった。
直撃せずにかすっただけでも風はものすごく強く、古い民家にいると家のきしむ音がめっちゃ心配してしまう。

控え目に踊るあの人とオレ

仲のいい子と前から約束していた。
大きな駅のいつもの大きめの画面の前。
そこで、少しばかり遅れると連絡がきた。
テレビ前はみんなの集合場所なので、待ち人も次第にどこかへいってしまう。
mp3で音楽を聴きつつ、その様子を眺めていた。
でもあまりにも退屈なので近所の喫茶店に入って、レモンティーを飲んでいた。
その後、友達がごめんね!と言いつつきてくれた。
今日のお昼は?と聞くと、パスタがいいかもとの事。
色々探してみたけれど、どこが良いのか探しきれなかった。

雨が降る水曜の午後は椅子に座る
このところ、ひとり娘が運動場で楽しまない。
暑くてきついからか、室内でお気に入りがすごくもらってふえたからか。
ちょびっと前までは、すごく公園に行きたがっていたのに、近頃は、そんなに出かけたがらない。
考えるに、父親だと、そんなに困ることもないので、気にしてはいないが、しかし母親としはちょびっとでも複雑らしい。
けれど、暑くてきつい場所でいさせるのも熱中症が不安だ。

陽気にお喋りする父さんとぬるいビール

湾の近くに私たちは、家があり暮らしているので、大津波を離れて暮らす家族が心配な気持ちをもっている。
特に震災後は、海からどれくらい離れているのかとか丘は近くにあるのかとかたずねてくる。
妻と自分も心配だけど、しかし、要領よく引っ越し先も見つかるわけではない。
だけれども、しかし、誠に津波がくるとなってしまった場合に逃げのびる通り道を思い定めていないとと思うですが、堤防近くしか道がないので、あらためて想像したら怖いと思えた。

一生懸命ダンスする弟と夕立
蝉も鳴かなくなった夏の夜。
少年は家の縁側に座って、スイカをほおばっていた。
かじっては西瓜のタネを外に吐いていると、ときどきタネがうまく飛ばずに、自分の足に落ちる時もあった。
傍に置いている蚊取り線香の香りと、星のよく見える蒸し返す夜、それと口に広がるスイカの味。
少年はそれらを感じながら、明日は何をして遊ぼうか、と考えていた。

具合悪そうに口笛を吹くあなたと夕焼け

江國香織の作品に出る女性は、どこかクレイジーである。
例えば、東京タワーの詩史。
他にも、きらきらひかるの笑子。
あとは、ウエハースの椅子の女性画家など。
江國香織の隠された性質を、極端にして表した形なのだろうか。
最高にクレイジーなのが、「神様のボート」で登場する葉子。
奇跡的に迎えに来る可能性もあるあのひとを待ち、色々なところに引っ越す。
恋人を絶対に忘れないよう、絶対会えると思い込んで。
最後には「ママは現実を生きていない」と、娘の草子に告げられるが、この女性には全然響かない。
このシーンが、この文庫本の接待的にクレイジーな見せ場だ。
実際にウエハースの椅子にはなるべく座りたくないけれど、神様のボートには乗ってもいい。
江國香織さんの書く、クレイジーでもはかなくて少々病んだ登場人物が大大大好きだ。

陽の見えない日曜の夜は窓から
お盆やすみでも里から別れて定住しているとほとんど意識することがないが、せめて、仏壇へのお菓子くらいはと考え生まれた家へ配送した。
故郷に暮らしていたら、香を握って父祖の歓迎に向かって、お盆やすみの終わりにお見送りにおもむくのだが、外れて住んでいるので、そういうふうに行動することもない。
周辺の人達は、線香を持ち墓所に出向いている。
そうした様子が目撃する。
常時より墓の前には多数の乗用車がとまっていて、お参りの人もとてもたくさん見える。

カテゴリ